定年退職者の優雅過ぎる悩み

酒を飲んでいる。

昼間っから酒を飲んでいる。

土日や休日ではない。

定年退職者であり年金生活者の日々は単調だ。

 

定職に就いていれば、就業時間中は忙しくデスクワークをしている昼間。

仕事の進み具合によっては残業だって出来、残業代だって頂けちゃう。

そんなパラダイスだった事を退職して痛烈に思った。

 

退職して自由になったら釣り三昧だ、なんて思っていたけど、そう単純なもんじゃなかった。

忙しい日々の中から捻出した貴重な時間を使ってやる釣りだからこそ楽しまったのか。

明日でも明後日でも出来る事など急いでやる必要はないさね。

 

「あし~たがある、あし~たがある、あし~たがあぁるぅさぁ」

 

そうは言っても、昼酒はいかんな。

俺みたいな仕事人間の哀れな末路。

いや、末路じゃないな。

人生の先は長い。

生活に張りを持たせる何かを見付けよう。

 

見付かる迄は遊んじゃおうかな。

パチンコ? 競馬? 競艇?

ダメだ、熱くなる性格の俺が暇にかまけてやったら、虎の子の老後資金を簡単に失っちまう。

 

やはり、金を掛けないで遊べる趣味をやろう。

そうなると釣りかな。

「一生楽しみたかったら釣りを覚えろ」って言うもんね。

そうだな、明日は酒を持って釣り場に行こう。

いや、その前に酒を断つのが筋だな。

 

ああ暇だ。

もう一杯飲んでから寝ちまおう。

おしまい